【縮絨】裁断・縫製する前のひと手間
こんにちは、愛媛県宇和島市にてレディースファッションの製造している縫製工場、武田ソーイングです。今日は、弊社の縮絨機をご紹介致します。
縮絨(しゅくじゅう)とは、 生地に加湿、加熱を行い、振動を加えて上下左右のゆがみやシワを取ったり、ストレッチ性を均等にして生地を安定させる作業です。主にスーツなどのウール生地に使われていることが多いのではないでしょうか。
生地は運びやすいように、紙管に巻かれた状態で工場に入荷してきます。生地の巻き取る際に引っ張りながら巻き取ることになります。そのため、ニット生地やストレッチ素材は特に、生地の中心側は引っ張りが弱く、外側は強く引っ張られた状態になっています。そんなストレスが不均一に掛かっている生地を、まんべんなく安定させるために縮絨を行っています。
武田ソーイングでは、サンプルを作成した段階で縮みの大きかった素材に対して裁断前にこの工程を行います。縮絨で素材を安定させると、サイズ感のバラつきを防ぎ、縫製も安定して行うことができます。
製品のパッと見た目では分かりませんが、こういった工夫で武田ソーイングの服はお客様に安心して着ていただける製品に仕上がっています。