縫製工場が受け継いできたナゾの伝統
縫製工場が受け継いできたナゾの伝統
武田ソーイングは2022年の今年に武田ソーイング株式会社に改組しましたが、工場そのものは昭和48年(1973年)にスタートし、かれこれ約50年継続してこの愛媛県宇和島市でレディスファッションアイテムを中心に数多くの製品を生産してきました。やはり縫製工場にも継続してきた中で独自の文化や伝統のようなものができるものです。
正式な一般名称とは違ったミシンの呼び方や、工程に独自の呼び名がついて阿吽の呼吸でコミュニケーションを取るのですが、お客さんや外部の人が聞くと「何???」っとなってしまうこともあります。ですが、従業員にとっては当たり前であり、むしろ正式名称なんか知らない、忘れてしまうこともよくあります。
- カチカチ = 閂止めの代わりの本縫いミシン留め
- 天狗 = 3本針ミシン
武田ソーイング株式会社の【ダイアナ】とは
イギリスの故ダイアナ元妃のファンだった以前の工場長が、被っておられた帽子になんとなく似ているということで呼び始めました。中間アイロンの縫い代割り工程などに使う道具で、アイロン馬の一種なのですが、恥ずかしながら誰も正式名称が分からなくなり、全員が【ダイアナ】っと呼んでいます。他の縫製工場さんでは絶対に通用しませんが、ちょっとおかしな会社の風習として、これからも【ダイアナ】を大事に使い続けたいと思います。因みにこの【ダイアナ】は、レディスアイテムのきれいな流れるようなラインを作るのに欠かせません。今日も生産で大活躍しています。